フランスの西海岸の沖に浮かぶ小島に、世界遺産にも登録されている美しい修道院があります。
今回は、まるでお城や要塞のように周りを城壁で囲まれ、圧倒的な存在感を示すモンサンミッシェルをご紹介します!
モンサンミッシェルとは?
モンサンミッシェルは、フランスの西海岸にあるサン・マロ湾に浮かぶ小島及び、その修道院のことです。1979年には、ユネスコの世界遺産に登録されています。このモンサンミッシェル、見た目がちょっとイカつい ですが、それもそのはず、ただの修道院ではありません。
11世紀に修道院としてスタートしたモンサンミッシェルですが、14世紀の百年戦争の時には要塞として、18世紀から19世紀のナポレオンの時代には何と牢獄としての役割を果たしていました。
このモンサンミッシェルが浮かんでいるサン・マロ湾ですが、ヨーロッパでも潮の満ち引きの差が激しい場所としても知られています。大きいときで15mもの干満の差があるそうです。
現在はモンサンミッシェルまでの地続きの道が作られていますが、昔は潮が引いている時に歩いて渡っていたそうです。ただ、このモンサンミッシェル周辺の潮の満ち引きは半端ではないらしく、猛烈な勢いで押し寄せる水によって多くの巡礼者が命を落としたそうです。
そのため、こんな言い伝えも残っています。「モンサンミッシエルに行くなら遺書を置いて行け」と・・・。
怖えーよこの場所www。死んだ方々の魂とか絶対漂ってそうですw。しかもそんな雰囲気出してるし、また似合うし・・・w
ただ現在ではもちろん、潮の満ち引きに関係なく作られた道を歩いて渡れるのでご心配なく。それにモンサンミッシェルの風景を見ると、行ってみたくなること間違い無しのオススメスポットです!
そういえば日本にも満潮時には水に沈み、潮が引くと歩いていける有名な観光スポットがありますよね。そう、こちらも世界遺産の厳島神社です。
ちなみに厳島神社がある広島県の廿日市市(はつかいちし)とモンサンミッシェル市は姉妹都市だそうです。
それではモンサンミッシェルの風景を見てみましょう!
モンサンミッシェルの風景
青空に映えるモンサンミッシェル。この道の曲がり方がまた良いですねw。
ちょっと近づいてみます。やっぱどう見ても修道院というより、お城と城下町っぽいですねw。ドラクエに出てきそうな・・・。
修道院の中に入ってみましょう。こういった修道院っぽさってのは世界中の色んな場所に残ってますね。
祈りを捧げるシスター。どことなく重く、堅い感じがする写真ですが、何か見入ってしまう1枚です。
以前ご紹介したハリポタの撮影地として有名な「グロスター大聖堂」にも似た雰囲気があります。
それでは修道院を出てモンサンミッシェルの街並みをご紹介します!かなり道幅は狭く人も多いですね。
こんなヨーロッパの街並みとか、小道とか大好きです・・・ってよく見ると右隅に何かカタカナで「セントジェームス」って書かれています。
日本人観光客には優しい気遣いかもしれませんが、個人的には辞めて欲しい・・・。景観第一。でもまぁ・・・
看板がカワイイから許すw。他の建物にも色んなユニークな看板が飾られています。
ちなみに冬はこんな感じ。フランスというより、イギリスな雰囲気もします。
そしておみやげの定番と言えばこちらw。美しい景観を誇るモンサンミッシェルだけあって様々なポストカードが売られています。
日が沈み始め、修道院や街がライトアップされ始めます。水に映る姿も良いですね。
幻想的な感じがする写真です。同じ場所でも天候、時間などによって様々な顔を見せてくれます。
はい、そしてしっかりライトアップも完了。昼間のゴンッとした感じもいいですが、夜のポワッって感じもいいですね。はい、分かりにくいですね、すみませんw
最後にもう一枚。遠目から見た夜のモンサンミッシェルです。空と海の青の中で光り輝く姿が最高です。
夜になり、昼間の人ごみが消え静かになったモンサンミッシエルの通り。何なんでしょうこの映画みたいな通りはw。今すぐ行きたくなってきますw。
ヨーロッパの人が京都の道に感動するのと一緒ですよね。ヨーロッパの方々には日常でも、私たちからすればこんな道1つでもドキドキさせてもらえます。人それぞれでしょうが、街並みやストリート好きな私にはたまりませんw
夜が明け、朝霧に包まれたモンサンミッシェル。時間ごとにこんな感動的な風景が見れるんだったら、もうこれは絶対現地1泊コースが必要そうですw
モンサンミッシェルへのアクセス方法
モンサンミッシェルへ行くには、フランスの高速鉄道であるTGVとバスを利用する方法か、観光バスを利用する方法が便利です。- TGVを利用する場合 : パリのモンパルナス駅からTGVのレンヌ駅行きに乗車。所要時間約2時間半です。そしてレンヌ駅北口からすぐの所にある、バスターミナルからモンサンミッシェル行きのバスに乗車。所要時間は約1時間20分。
- 観光バスを利用する場合 : パリから観光ツアーバスが出ています。所要時間は約4時間で、中には日本語によるガイド付きのプランもあります。自分で行くのが不安だったり日本語の案内を受けたい場合は観光ツアーバスも便利ですね。