【エローラ石窟群】中に入るとボスが待っていそうなインドの洞窟寺院

まるでRPGのダンジョンのような、冒険心をくすぐられる洞窟寺院がインドにあります。

仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の3つの宗教が混在し、世界遺産にも登録されているエローラ石窟群をご紹介します!


エローラ石窟群とは?

エローラ石窟群は、インドの西海岸に面する都市、ムンバイにある世界的に有名な石窟群です。世界遺産にも登録されていて、ピラミッドや、アンコール・ワットと並び、世界遺産の中で最も印象的な遺跡、世界最高の石造建築の1つとも言われています。

何よりもこの遺跡のすごいところは、その建築方法です。この遺跡は、石を積み上げて造られたのではなく、玄武岩の台地の岩山を100年以上かけて削りだされた「彫刻」です。3階立て以上の高さを持ち、遺跡の壁には繊細なレリーフまで彫られています。

「あ、ちょっとここ削り過ぎちゃった」では元に戻りませんw。5世紀頃から岩の掘削が開始され、100年以上かけて造りだされたことも頷けるほど細かな部分まで装飾されています。

もちろん当時は電動の掘削機などは存在しない時代なので、ノミやハンマーを使って削りだされたわけですが、ただの岩山から遺跡を削り出したことだけでなく、当時の建設技術もそうですが、設計した人もすごいですよね。

中でも、エローラ石窟群の中のカイラーサナータ寺院と呼ばれる石の寺院は、奥行き90m、高さ30mもあり、1つの岩を削りだして造られています。巨大な1枚岩を上から削り進め、寺院本体を残す形で建設されました。

また、このエローラ石窟群は、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の3つの異なる宗教建築が混在していて、5世紀頃から造られた仏教窟、7世紀頃からヒンドゥー窟、8世紀頃からジャイナ窟と、世紀をまたぎながら石窟が追加されていき、現在の石窟群が完成しました。

それでは、まさにRPGのダンジョンのような、冒険心をくすぐられまくる遺跡、エローラ石窟群の風景をご紹介します!

エローラ石窟群の風景


こちらがエローラ石窟群です。いかにもダンジョンって感じがしますね。


寺院を上から撮影した1枚。下にいる人の大きさを見ると、この遺跡がいかに大きいかよく分かりますね。


こんな遺跡を見たらワクワクが止まりませんw。夜に来るとちょっと怖そうですが・・・。


遺跡の向こう側には美しい緑が広がっています。ハマると中々抜け出せないと言われるインドには様々な魅力がありますね。


岩を削りだした感じがよく分かる写真です。元々はただの岩山だったのが信じられないですね。


何かの儀式でも行われてそうです。真ん中と隅に見える箱が宝箱にしか見えないですが・・・w


この石柱1本削り出すだけでも相当の時間がかかりそうですね。


遺跡を像が支えています。細かい部分まで繊細にレリーフが施されています。


写真の左側部分、1階を覆う屋根に注目してみてください。キレイに曲線が削り出されています。


遺跡を守るかのごとく象の石造が立っています。人の大きさと比べてみると、本物の象くらいの大きさですね。


細かな部分まで造り込まれているので、隅々まで見て周りたいです。


エローラ石窟群から見る地平線。見渡す限り何も無さそうですが、やはりこういう遺跡の周りはこうでなくちゃダメですよね。もし目の前に高層ビルが建っていたら雰囲気台無しですしw


遺跡の内部の写真です。内部にもこのようにすばらしい彫刻が多くあります。


中ボスって感じがしますねw。何かのスイッチを押すと石像からモンスターが出てくるパターンw


はい、そしてラスボスのステージw。ヴィシュヴァカルマ窟と呼ばれる石窟です。それにしても本当に雰囲気のある遺跡ですね。

いかがでしたか?エローラ石窟群は、数ある遺跡の中でもかなり魅力的な遺跡だと思います。大きさ自体もかなりのものですが、石を削って造られたと考えて見物するだけでもまた違った見方ができそうですね!

エローラ石窟群へのアクセス方法

エローラ石窟群へ行くには、ムンバイの北東350kmにある都市、アラウンガーバードを拠点にすると観光しやすいです。

まず、ムンバイの国際空港であるチャットラパティー・シヴァージー国際から、電車やバス等を利用し、アラウンガーバードへ入ります。または飛行機も1日に何往復かしているので、国内線を利用するのも手です。

そしてアラウンガーバードからバスまたはタクシーを利用しエローラ石窟群へ。所要時間約30分~40分程度です。

石窟群内部は比較的涼しいものの、遺跡の周辺では夏季に40度を越す日もあるので、水などの準備を忘れずに見学したいですね。エローラ石窟群の敷地内には店が無いため、入場口付近に並んでいる飲食店等で飲料水の準備や暑さ対策を万全にして見学しましょう!

不安な方は、回復呪文が使える僧侶でも連れて・・・ってもういいですねw。インドに行かれる際は是非寄ってみてください!

via http://twistedsifter.com

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