チベット仏教の聖地ラサに、ポタラ宮殿と呼ばれるダライ・ラマの巨大な居城があります。
今回は、ダライ・ラマ14世がインドへ亡命して以来、主無き宮殿となった巨大な宮殿、ポタラ宮殿をご紹介します!
ポタラ宮殿とは?
ポタラ宮殿は、チベットの中心地ラサにあるマルポリの丘に建設された宮殿です。1642年から十数年かけて建設され、1994年には世界遺産にも指定されています。この宮殿は富士山と同レベルの標高3,700mに位置し、13階建て、部屋数もゆうに1,000を超える、単体としては世界でも最大級の建築物です。ダライ・ラマ5世からダライ・ラマ14世がインドへ亡命するまでの間、居城としての役割も担っていました。
宮殿は、外壁が白く塗られた、歴代ダライ・ラマの居住と政治機能を司る「白宮」と、赤く塗られた宗教的な領域である「紅宮」に分かれています。また、宮殿内には数々の仏像や壁画などがあり、芸術品の宝庫となっています。
それでは、チベット仏教の聖地にそびえる巨大な宮殿、ポタラ宮殿をご覧ください!
ポタラ宮殿の風景
太陽の光を浴びてさらにその神々しさを増したポタラ宮殿。山の上に建てられたというよりは、山全体が宮殿という感じですね。
建物がいくつも重なり合っているように見えますね。何か西遊記にでも出てきそうな雰囲気の宮殿ですね。
1600年代に建設されたとは思えない程、宮殿はかなりキレイに見えます。ただ、登るのは大変そうですw
こちらはポタラ宮殿の頂上部分。富士山並みに標高が高いため、酸素もかなり薄そうです。
アジアらしさが残りつつ、どこか中国っぽくもない独特の雰囲気がありますね。
こちらは、「マニ車」 と呼ばれるチベット仏教の仏具です。回転させた数だけ経を唱えるのと同じ功徳があるとされています。1986年に公開された、チベットを舞台にしたエディ・マーフィー主演の映画「ゴールデン・チャイルド」にも登場していましたね。
宮殿内に描かれた壁画や、彫刻など、ポタラ宮殿には数多くの芸術品が残っています。
細部にまでこだわった装飾がみられますね。よく見ると、扉に描かれた花や、花瓶の色が左右で違います。
ポタラ宮殿内に描かれた壁画です。顔はちょっと怖いですが・・・手つきはちょっとかわいいですねw
宮殿自体の大きさだけでなく、どこか圧倒されるような存在感もあります。
ポタラ宮殿へのアクセス方法
ポタラ宮殿のあるラサへの観光は各種許可証が必要で、個人旅行で訪れるのが難しいため、ツアーに参加する方法が便利です。中国の北京や上海、広州などといった主要都市からの現地ツアーに参加するか、日本からのツアーも出ています。ただ、中国の主要都市から出発する場合でも、列車で50時間程度かかる行程になるため、時間の余裕を持って観光したいですね。
ポタラ宮殿は標高が高いため、かなり気温も低く、高山病にかかる可能性もあることから、不安な方は事前に医師と相談してからツアーに参加した方が良いと思います。
いかがでしたか?どこか神々しさと、聖地ならではの緊張感といった感じが伝わってくる場所ですよね。現在もチベット問題は続いていますが、平和的な解決を祈るばかりです。
日本からの距離的にはそこまで遠いわけでは無いにも関わらず、中々簡単にはいけない場所ですね。それでも1度は訪れてみたい場所の1つです。
via twistedsifter.com